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このページは、1996年4月から97年10月にかけて見られた、ヘール・ボップ彗星(C/1995 O1)の様子を記録した、当時のウェブサイトのソースを復活させたものです。細かいところは修正していませんのでリンク切れ等が多数見られますがご容赦ください。

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なばちた・からけん

ヘール・ボップすいすい

からけん／唐崎健嗣　　 自己紹介

1997年10月9日　午前4時18分から3分露出。　ペンタックスMS-4にて恒星時追尾
キャノンT70　FD85mm/F1.2L→2　フジG800ACE　ラボ現像
ニコンLS-1000にてスキャン、彗星部分強拡大

ふたたび彗星

秋シーズンの観測ができました！　半年ぶりに彗星に再会！！

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ＨＢチャット・ＨＢＢＢＳは1997年10月末で閉鎖しました。
ありがとうございました。

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★ヘール・ボップ画像リンク集★
怪鳥さんのサイトでＢＢＳ形式でまとめられています。

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• 1997.10.09(Thu)　見えた見えた！
  • 富士山五合目須走口駐車場に前日8日の午後8時半着。　宇都宮彗星も観測でき、明け方3時半過ぎ、地平線から昇ってきたヘール・ボップ彗星を高感度カメラのモニター上に発見しました。　高度が低く像が淡くても、モニター上では簡単に発見できました。　恐るべし高感度カメラ(I.I.)。　高度が上がるにつれ、ハッキリ見えるようになり、4センチ双眼鏡でもバッチリ見えました。

• 1997.10.05(Sun)　天候不良で彗星見えず
  • 富士山五合目須走口まで行きました。　天頂は天の川が見えるものの、雨が流れてきて機材が出せません。　明け方にはすっかり雲に覆われ、雨が降り続きました。　この日の朝は富士山で笠雲が見られたそうです。

• 1997.05.31(Sat)　彗星見えず
  • 飽きもせずに富士山新五合目に行ってきました。　と言っても実は翌日の観測準備の為に来たのです。　高度が低く、薄暮が終わらないうちに彗星は沈み、確認はできませんでした。

• 1997.05.25(Sun)　彗星見えず
  • 富士山富士宮口新五合目まで行ってきましたが、見えませんでした。　なんとか見えるかと思いましたが、高度が低かった事と、日没が遅くなった分、空が明るかった事、彗星が減光している事、地平線付近に雲があった事で、彗星の姿は、肉眼、双眼鏡、ＩＩ（高感度カメラ）のいずれでも確認できませんでした。
  • 彗星とほぼ同高度のベテルギウスは、ステラナビゲータの指示値で高度1.4度まで見えていました。　そのわずか数度北だというのに、見えませんでした。
  • ステラナビゲータによると、９月中旬過ぎから１０月にかけて、明け方の南東の空に彗星が見えそうです。　光度はどれくらいになっているでしょうか？　冷却ＣＣＤカメラで観測したいと思っています。

• 1997.05.18(Sun)　彗星見えず
  • 昨日の機器トラブルの雪辱を果たすため、また富士山富士宮口新五合目駐車場まで行ってきました。　機器のテストをしたら、また同じトラブル。　でも修理は手慣れたもの。　再発が怖いのでバラしたまま観測する事にしました。　金星が見え始め、空が暗くなる頃・・・雲が・・・雲が・・・。　高層の雲が邪魔して彗星の姿を捉えることは出来ませんでした。
  • 日没（稜線没）18:17JST　気温6.3度　　18:52JST金星確認　19:07JST金星没（稜線没）

• 1997.05.17(Sat)　沈む彗星！
  • 夜間規制の様子を探るために表富士スカイライン登山区間から新五合目に向かいました。　この日は特に規制はありませんでした。
  • 東名高速御殿場インターを降りたあたりでは曇。　いつものコースで自衛隊東富士演習場の横を抜け、太郎坊駐車場入り口あたりを走るものの依然として曇。　水ヶ塚あたりも曇。　上記の登山区間に入って登りはじめると2000メートルを過ぎたあたりから晴れてきて青空が広がりました。　五合目、標高2400メートル地点は快晴でした。
  • 太陽が沈む頃、金星が見えてきました。　ノートパソコン＋ステラナビゲータでヘール・ボップ彗星の位置をシミュレートさせて実際のイメージを掴みます。　金星没が19:05JST。　ステラナビゲータによるとazm112.9deg/alt5.7deg。　ちなみに彗星没は20:02JSTで、azm108.4deg/alt3.1deg。 （注：ステラナビゲータのazm：方位角は南から西回りです／人工衛星系は北から東回りなので要注意）
  • 空が良いせいか、空が明るいうちから双眼鏡ではスッと導入できました。　肉眼でも簡単に発見する事が出来ました。　ステラのシミュレートによると、まだ行けそう。　24/25日は月が邪魔しません。　飽きずに行ってみようかな？

• 1997.05.10(Sat)
  • 昨日曇られた富士宮市西臼塚駐車場へ。　西の空に薄雲があります。　また、日の入り時刻も遅くなっているようで、空が暗くなる時間が遅くなっています。　ヤキモキしながら西北西の空をＩＩ付きカメラで探していると、意外に早く見えてきました。　まだまだ明るくて尾も太いです。　しかし雲が厚くなってきて、地上に沈む１０分くらい前に曇られて見えなくなってしまいました。　ここからだと地上高度６度くらいまで観測できそうです。

• 1997.05.09(Fri)
  • 今日は彗星と三日月が並びます。　いつもの富士宮市西臼塚駐車場に向かいました。　しかし雲の中。　御殿場市太郎坊まで戻ると快晴。　でもここは富士山が近く、彗星没時刻が早い！　結局空が暗くならないうちに彗星と月は沈んでしまいました。　辛うじてビデオで撮りましたが・・・不満足ぅ。
  • 画像は月と彗星を同一フレームにしてみましたが、やはり彗星は淡かった。

• 1997.05.05(Mon)
  • ４日と同じで御殿場市太郎坊や裾野市水ヶ塚駐車場は雲の中でした。　富士宮市西臼塚まで行ったら嘘のような快晴。　ＩＩによるいつもの撮影と、赤道儀を使って望遠レンズによる撮影も行いました。　彗星没が８時２０分頃。　この日も空が暗く、星が多く見え、彗星が沈んだ後もＳ氏とＴ嬢と星空を眺めていました。

• 1997.05.04(Sun)
  • 富士山五合目須走口駐車場で見てきました。　標高１２００メートルくらいまで雲の中でした。　須走口は標高２０００メートルなので雲の上でした。　彗星は空が暗くなりきらない午後７時２０分頃沈んでしまいましたが、星空が素晴らしく、夜半まで待って天の川を見てきました。

• 1997.04.29(Tue)
  • 午後４時、横浜市磯子出発。　午後６時半過ぎに富士宮市西臼塚駐車場到着。　晴れ。　いつもの場所で組み立て開始。　今日は赤道儀（ペンタックス／ＭＳ−４）に望遠鏡（ＴＥＫ−ＭＡＫ4000/20）で観測。　ＩＩを付けるが模様がハッキリせず。　蓄積型ＣＣＤカメラでトライ！　しかし導入が非常に困難。　ついに導入でき１５秒蓄積の画像を見ると！シンクロニックバンドと呼ばれている、尾が拡散するときに見られる模様のような物が見えている気がします（まだ確定できていません）。
  • 今までのＩＩ＋写真レンズによる撮影も平行して行いました。　おかげで肉眼で見ている余裕がありません。　おなかも空いてきてたし。　「だれかーおにぎりちょーだぃっ！」とか叫びながら各種の観測画像を記録していました。

• 1997.04.27(Sun)
  • 午後２時半自宅出発。　午後５時過ぎに富士宮市西臼塚駐車場着。　今日は彗星の核近傍の模様の撮影を試みるため望遠鏡を持参、早速組み立て開始。　日没頃Ｓ氏が到着するも雲が湧いてきた。　こりゃダメだ！　雲の移動方向を観察すると西の方にどんどん流れているので東方向に移動を決定。　撤収し御殿場市太郎坊（御殿場登山口）へ。　到着すると雲間に彗星が見え隠れ。　急いでビデオをセット。　富士の稜線に沈む彗星の撮影に成功しました（画像左）。
  • 今日はこれだけでは終わらない。　急いで撤収し更に東方向に移動。　国道１３８号線の近くの空き地で再び富士の裾野に沈む彗星を撮影。　肉眼では確認が辛い彗星も、ＩＩ＋ビデオカメラで裾野に没するまで捉える事が出来ました（画像右）。　尾の部分に雲がかかってています。

• 1997.4.20(Sun)
  • 午後３時。　御殿場地方の天気予報を電話(0550-177)で聞いたところによると曇り、夜半には雨。　しかし出掛けました。　Ｓ氏の携帯に電話したら、今日は自宅待機との事。　月も太っていて条件が良くありません。　フツーなら出掛けないところですが、僕は残雪が雪に輝く富士山を撮りたくて出掛けました。　しかし天気予報通り曇り。　富士山頂も見えません。　あきらめて水ヶ塚駐車場から腰切噴火口まで約十分のハイキングをしました。　そこには展望台があって富士山が目の前です。　ここから撮る富士山もカッコイイかも。

• 1997.4.19(Sat)
  • 横浜市中区のオフィス街から午後７時頃、彗星を見ました。　事務所に居た男子１名、女子１名、いずれも彗星を見たことの無い人に彗星を見てもらいました。　男子社員はすぐに見つけられました。　女子社員は見つけられない。　聞いてみたら視力が０．３くらい、メガネ無し。　視力が良くないと肉眼では辛いですね。

• 1997.4.13(Sun)
  • 午後３時自宅出発。　Ｓ氏の携帯留守電に出発を入れると程なく返信。　やはり観測地に向かっているとの事。　相談の結果、今日の目的地は富士山麓の富士宮市西臼塚駐車場。　目的地に近づくと、路上にはみ出さんばかりの所に望遠鏡をセットし、路上駐車している集団を発見。　アブナイなぁ。　おそらく山頂に彗星が見えるスポットでは、かなりの人が三脚を構えていました。　程なく裾野市水ヶ塚駐車場に到着。　Ｍ氏とＳ氏を発見。　Ｍ氏はここで撮影するとの事。　僕とＳ氏は西臼塚駐車場まで行きました。
  • 太陽が没して周囲が暗くなりはじめ、機材の組み立てをしているとＳ氏が「もう見えているよ」。　青空に彗星。　星が多くなってきてビデオカメラＯＮ！　三浦市に比べて空が暗いので、周囲の星までよく写りました。
  • 気温は１.９度まで下がりました。　上はダウンジャケットに毛糸の帽子。　手袋していなかったので手先が寒かったです。　でもカメラ３台にレンズ５本以上のテストがあったので、手袋していると作業がモタついてしまうので我慢しました。
  • 画像はI.I.にED80-200mm/F2.8の望遠端です。

• 1997.04.10(Thu)
  • 近日点（太陽に最も近づいた時）を過ぎて初観測です。　3月30日以降、横浜近辺は全然晴れませんでした。　シゴトもソコソコに三浦半島の先端近くまで行ってきました。　天体ビデオ撮影カメラ「おさる１号」（なばちた日記４／７参照）の初テスト。　予想以上によく映る！　薄雲がかかっているものの、夢中で撮影しました。　その後、高度が徐々に下がっていくのを追跡。　肉眼では１０度を切ったあたりから怪しくなってきましたが、I.I.に300mm/F2.8の写真レンズで、高度５度を切ったくらいまで確認できました。　蓄積型ＣＣＤカメラでも撮影しましたが、これは別のノウハウが必要でした。　詳しくは記事に書く予定です。

• 1997.03.30(Sun)
  • 前日に河口湖まで遊びに行っていました。　そのまま帰ろうと思っていたのですが、あまりに天気が良かったので富士の山麓に留まり、日没を待ちました。　水銀灯の真下という、普段なら掟破りの所で観測。　しかし、その光に負けないくらいの彗星でした。　富士と彗星をビデオに収めました。　彗星に向けたところで流れ星がスーッ！
  • 初めて彗星を見るという人を二人連れていました。　その姿に、痛く感動していたようです。
  • 画像はビデオカメラでパンした画面を２つ合成しました。　下手にレタッチしちゃうとアートになっちやうので、継ぎ目がわかるようにしてあります。　この後、富士の稜線に彗星は沈んでゆきました。

• 1997.03.24(Mon)
  • 横浜は久しぶりの抜けるような青空。　もう気になってシゴトが手につきません。　シゴトを早く切り上げ、ビデオカメラを借りて、まずランドマークタワー展望台に昇りました。　苦労するまでもなく瞬間的に彗星が目に飛び込んできました。　地上の夜景から彗星を見上げる画像を撮りました。
  • 次にインターコンチネンタルホテル方向に移動。　徒歩でカメラと三脚、総計何キロだろう？　でも彗星に夢中になっているので、全然苦になりません。　場所を探していたら、カメラを構えた人。　「彗星ですか？」って声をかけたら「観覧車の上に見えますよ」って。　ランドマークタワーとのツーショットを撮りました。

• 1997.03.09(Sun)
  • 01:20自宅発／03:30足柄峠着。　すでに彗星観測者が多く居る。　車を停めてライトを消すと、すぐに彗星が目に飛び込んでくる。　ビデオで撮影すると、中心部分は明るすぎて白くつぶれてしまう。

• 1997.03.05(Wed)
  • 01:50自宅発／02:25三浦市雨崎着。　彗星はまだ出ていない。　洞澤氏より依頼の彗星撮影。　I.I.を用いて光を増幅して記録。　03:00頃から撮影開始。
  • 画像は、レンズ：ニコン80-200mm＋2倍テレコン、ＩＩ：浜松フォトニクス特注品、記録部：池上HL-V55。　カノープスV-portでキャプチャ。　3月5日午前4時半頃。　画面長辺が約3度。　下の恒星は6.3と6.1。　天頂が上。

• 1997.02.22(Sat)
  • 03:00自宅発／03:30三浦市雨崎着。　すでに彗星は昇っている。　目測で１等台前半。　満月が西に輝いていて空が青いが彗星も負けじと輝いている。
  • ST-7とファインディング望遠鏡の軸合わせに手間取る。　04:10撮像開始。　フォーカス合わせの為1秒露出するが、すでに写っている！
  • 04:30冷却CCDカメラからスチルカメラ(EOS-1)に取り替え。　なんとネジが緩められない。　CCD撮影専用に作ったプレートなのでカメラが他の部品と当る。　急遽別の取り付け穴を使おうとしたら今度はネジ頭部分に別の部品が被さっている。　計画性を持って挑まねば、こんな現場シゴトになっちゃうのだ。
  • なんとかカメラが取り付き04:40から撮影開始。　EF300mm/F2.8LにFujiG800で30秒、1分、2分と３パターン。　ガイドせずノータッチで挑戦。　ピントも含めてどーなるか。
  • ビデオカメラでも写る。　15日よりもハッキリ捉えられた。
  • 気温は零度前後。　ダウン上下に毛糸帽子、手袋で、まったく寒さを感じず。　風は２〜３メートル。　昼間より全然静かであった。
  • 05:15薄明開始と共に撤収。　05:30出発。　途中で天文屋らしき人を3人見る。　彗星フィーバーだぁ。
  • 画像データ：1997/02/22 04:16:00JST 露出30秒。　SBIG/ST-7　f=300mm/F4.5ホートンマクストフ　手元に星図が無いので、サイズが入れは明日ね。　右が西です。

• 1997.02.15(Sat)
  • 04:10自宅発／04:50三浦市黒崎着。　05:11〜05:14シャトルをビデオ撮影。　ヘール・ボップ彗星もDXC-537M(Gain+18dB)で撮れた。　CCD-VX1では撮影できず。　雲が多く赤道儀組み立てず。

• 1997.01.09(Thu)
  • 05:00自宅発／05:35三浦市雨崎着。　10x40の双眼鏡で確認。　薄明に負けて撮像できず。

• 1996.06.21(Fri)
  • 梅雨だというのに夜半から快晴になりました。　ノートパソコンに彗星位置をプロットさせ、11センチ双眼鏡をすーっと動かすと、お！見える！　横須賀からも楽勝で見えるようになりました。　CCDカメラは会社に置いてきてしまったので、観望だけでした。

• 1996.04.20(Sat)
  • 北軽井沢で行われたデジタル観望会に行って来ました。　現地で百武彗星を見ようと思ったら事故渋滞にハマり、6時間かかりました。　着いた時には百武彗星はすでに没。　みなさんとダベりながら「ヘール・ボップ彗星」が昇ってくる時刻を待ちました。　双眼鏡で見つけて見ていたら、どーしても撮りたくなって画像撮りました。　北が曇っていて極軸合わせてないんです。
  • 画像データ：1996/04/21 03:30　300mm/F4.5+ST7 30sec　撮影:唐崎健嗣＠群馬県嬬恋村

観測風景

●アストロアーツのページ

天文シミュレートソフト・ステラナビゲータは超おすすめです。
ヘール・ボップ彗星のページには、JAVAによる軌道シミュレーションや写真、関連サイト情報もあります。

●怪鳥さんのページ

府中天文同好会会長の佐藤さんの、とっても楽しいページです。
ヘール・ボップ彗星のページには、発見の経緯や今後、観測用チャートに観測報告とお勧めリンクリストがあります。

●吉田誠一さんのページ

ヘール・ボップ彗星に限らず、彗星全般についてまとめられています。
ヘール・ボップ彗星のコーナーは硬派な観測者向けには嬉しい情報がたくさんあります。